Little Bird

5/13
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
「朝はやめて?」 「いやー」 「嫌じゃなくてね」 「蓮の作ったご飯が食べたい!!」 ほっぺたに温かい架南の唇が押しあてられる。 「ねっ?お願い!」 彼女のお願い……… うーん。 俺は架南を引き寄せてキスをした。 「よし。作ってあげよう!」 「わぁーい!」 架南が喜んでくれるなら頑張るよ。 俺は眠い目を擦りながらベッドから出た。 空みたいに低血圧じゃないから、そんなに辛くはない。 「何がいい?」 「何でもいい!」 「作ってたら遅刻するかもよ?」 「ん?大丈夫。私1限休みだから~」 はぁっ? 1限休み? 俺はにこにこ笑ってる架南を見た。 「……はめた?」 「あたし、昨日言ったじゃん。 1限休みだって」 あー。 確かに言ってたかも。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!