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「空の隣がいいの。一緒にいたいの。
私…頑張るから。空をちゃんと支えられるようにいっぱい、いっぱい頑張るから。
だからお願い。またそばにいさせて。好きなの。大好きなの。
空……手を離さないで……」
目の前に広がるアスファルトは私の影の分だけ色を変えている。
空……
「ごめん……俺…無理だよ」
……やっぱり私じゃダメなの?
ズキッと胸が痛んだ。
さくらの方が空を支えられてた?
空…私たちはもう終わりなの?
もう元には戻れないの?
「だから付き合えない。
ごめんな、さーちゃん」
パッと顔をあげると空が私の前に立っていた。
そしてぎゅっと力強く抱き締められた。
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