日常
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ピーンポーン…… 箸を伸ばして煮物を取ろうとした瞬間の訪問者。 俺と海羅は互いに顔を合わせた。 海羅の不安でいっぱいな顔をしている。 たぶん、俺も。 俺はゆっくり箸を置いた。 そして棚の引き出しを開けて札が入った封筒を取り出した。 これを渡せばもう訪問者は来ないだろう。 俺と海羅の幸せが壊れないなら安いもんだ。
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