CLOVER

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「そんなに怒りながらやらなくてもいいんじゃない?」 子供みたいな姿に笑みが零れた。 「なぁ、これで本当に四つ葉になるの?」 しゃがんでさっき踏んでいたところで三つ葉をいじる。 「たぶん……」 「なんだよ、たぶんって」 「やったことないもん。わかんないよ」 「そりゃ、そーだな」 あははと笑って私に手を差し出した。 「帰ろっか」 「うん」 大好きな人の大きな手。 最近は空の運転で出かけることが多くなった。 危なっかしい運転から、安全運転に変わった。 今は安心して助手席に乗ることができる。
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