あれから僕らは

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「どういうことだ?」 「イタリアに来てから1度も連絡取ってないんです」 「は?」 「イタリアで一人で頑張るために日本にいる家族、友達は一切取らないようにしてたんです」 「ま、そんなこと言って自信たっぷりな顔してるな」 「あはは」 海羅は何年も何十年も待っていてくれると言ってくれた。 ずっと待っていてくれるって自信はあった。 長い間付き合ってきたんだ。 「そろそろ帰ってやれ。 そんなに待たせたら可哀相だぞ」 「そうですね」 「お前なら日本でもやっていける」 「ありがとうございます」 こうして俺は日本に帰る決意をした。 あいつらには何て言おうか。
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