Chapter Ⅲ ~第三章~

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あからさまに馬鹿にした様子の役員たちにも、拓真は余裕の笑みで返した。 「お気遣いありがとうよ。でも、生徒会の仕事は慣れてるから大丈夫だよ」 そう言いきった拓真に、役員たちは不思議そうな顔をする。 未だに分かっていない役員たちに、とうとう我慢ができなくなった帝が口を挟んだ。 「お前ら・・・はぁ、この人はな、この学園の卒業生で、生徒会長を務めた人だ。今のおまえ等よりよっぽど仕事をしてくれるだろうな」 拓真を紹介するついでに思わず本音もぽろっと出してしまったが、役員たちはその前の生徒会長という言葉に気を取られて聞こえていないようだった。 またも驚いたように拓真を見る役員たちに、拓真もまたニヤリと返し、今度こそ帝を促して足を進めた。 階段を下り始める前に顔だけを振り返らせた拓真は、呆然としている役員たちに向かって言った。 「少しでも仕事をする気があるなら、明日の放課後までには生徒会室に来なさい。今まで勝手にしてきた分、みっちりしごいてやるよ」 言うだけ言った拓真と帝は、そのまま振り返らずに食堂を去っていった。 _
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