2644人が本棚に入れています
本棚に追加
ダンッ!
双子が言ったのと同時に、帝はデスクに拳を叩き付けた。
そしてはっきりと怒りの表情を浮かべると、そのまま双子を怒鳴りつける。
「酷いだぁ!?どの口が言いやがる!仕事を放り出して散々遊び回っておきながら、怒られるのが嫌だと!?冗談じゃねぇ!!」
帝の怒気を正面から受けた双子は、最早泣きそうになりながら片割れに身を寄せた。
拓真も帝の様子に流石に驚いた表情を浮かべ、席を立つ。
「竜宮寺、落ち着いて。それだけじゃあ、二人も何故怒られているのか分からないだろう」
「「理由・・・?サボったから、じゃないの?」」
「・・・チッ。ちげぇよ・・・それだけじゃねぇ」
なにも思い当たらない様子の双子に、また苛ついたように舌打ちした帝は、拓真に咎めるように名を呼ばれて眉をひそめる。
_
最初のコメントを投稿しよう!