Chapter Ⅳ ~第四章~

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「そ、そんなの・・・」 「わかんないよ・・・」 双子はすっかり怯えたようにぼそぼそと話す。 そんな様子に、帝は眉をひそめるものの、どうにか舌打ちは堪えたのだった。 拓真は少しずつ落ち着いて来た帝を見て、分からないように肩の力を抜いた。 もしも帝が双子に殴りかかるような事があれば、すぐさま動けるように身構えていたのだ。 「・・・そうか。なら2人とも、お前たちはそもそもどうして生徒会に入ったんだ?」 再び双子に向き直った拓真は、本題をようやく切り出した。 「「だって、ランキングで上位に入って、会長にも選ばれたから入ってくれって言われたんだもん!」」 拓真の質問に、むっとしたように双子は答えた。 しかし拓真は、質問を続ける。 「確かにそれもあるだろうな。でもランキング上位者の生徒会入りは辞退が可能なはずだ」 _
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