その男、本当にヒーローか?

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「そこのおねぇーさーん!!」 東稚粋公園に着くと、元気良くOL達に話しかけていく。 勿論、OL達は華麗に話を流していく。 「ふっ・・」 カッコをつけながら千里の元に歩いてくる。 「俺のあまりのかっこよさに恐れをなしたみたいだぜ」 「それ、使い方間違ってるよ」 ツッコミを入れながらため息を付いた。 「ま、そんなことはいいとしてぇー」 空を見上げながら浬音は言った。 「ここ最近、お前んちのほうで不審者出るらしいぜー」 「不審者?」 つまらなそうに空を見上げている。 「そう、不審者。地図を見せながら道を聞くんだと」 「それのどこが不審者なんだ?」 道を聞くことぐらい、普通のことだ。
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