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しばらく歩くと
本陣が見えてきた。
「暫し待たれよ」
侍は本陣の中に入っていった。
周りの今川兵は初めてみる
2人に興味深々だった。
「天狗か…?」
「妖怪じゃ!妖怪!」
「あの髪は何じゃ…黄金色をしておるぞ…」
涼は1人の雑兵の胸ぐらを
掴むと叫び散らした。
「なんや!?文句あるんか!」
雑兵はじたばたしながら
涼から逃れようとした。
「おい!涼!!」
一真が涼を止めに入った。
「落ち着け!」
涼は睨みを効かせながら
雑兵を放した。
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