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「いや、可愛いとかいいから…その犬どうした!?」
一真は少し犬は苦手だ。
「外に出たときに拾ってきた」
「拾ってきたて…どうするんだよそれ…」
一真はゆっくりと
腰を下ろして
胡坐を組んだ。
涼も一真の側に座る。
「俺が飼う。疾風も俺のこと気に入ってるし」
涼は満足そうな表情をしていた。
(確か犬好きだったな。似合わねぇな…)
「てか疾風て犬の名前か?」
「あぁ。足が早いからな!」
(まったく…こりゃ、どうしようもないな…)
犬を追い出すことが
出来ないと察した
一真は諦めて妥協したのだった。
楽しそうに犬と戯れる
涼を見ながら、
(こんな奴が皆から恐れられたなんて今の涼をみたら誰も信じないだろうな…)
と元いた時代のことを
考えていた。
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