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元康は忠次に
頭を上げるように言うと
松平兵を今一度見回した。
皆、力強い目をしており
闘志に溢れていた。
(いけるやも知れぬ…)
その時、背後に気配を感じた。
振り向くとそこには
半蔵が片膝をついていた。
「半蔵か…どうであった?」
「はっ!済ませました」
「そうか。よし…」
半蔵から報告を受けた
元康は松平兵に命じる。
「全ての城門は占拠した!後は城内にいる今川兵を一掃するのだー!」
「おおぉぉお!!」
松平兵の雄叫びは
城内に響き渡った。
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