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泰朝は義元の
寝室の前で跪く。
「義元様!一大事でございます!元康が謀反を企てました!」
しばらく経っても
返事はなかった。
「義元様…?如何致しました!?」
いくら呼び掛けとも
返事はない。
(まさか…)
嫌な予感がした泰朝は
襖を勢いよく開けた。
そこには布団の中で
横になっている義元がいた。
近付きながら声をかける。
「義元様…?……はぁっ!」
泰朝は言葉を失った。
そこには首を斬られて
既に息絶えている
主の姿があった。
泰朝は崩れ落ちる。
「と、殿…」
落胆している泰朝に
兵士が歩み寄る。
「どう致しますか…?撤退しますか?」
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