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涼は1人また1人と
敵を切り倒す。
呼吸は乱れ、
甲冑は返り血で赤く染まる。
「一真…大丈夫か!?」
「おりゃ!…あぁ、なんとか」
一真は敵を斬り捨てながら言う。
爆睡していた2人は
叩き起こされ、
連れて来られた先は戦場だった。
訳も分からず刀、槍を
振り回し、ようやく
状況が見えてきた。
(元康…裏切ったのか…)
脳裏には元康のあの時の
表情が思い浮かぶ。
しかし、考える暇など
与えないと言わんばかりに
松平兵は押し寄せてきている。
涼と一真は無我夢中で戦う。
生きるために…
そして、
泰朝率いる今川は
二の丸を奪還した。
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