群雄割拠

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もう何時間歩いただろうか… 人の気配など全く感じない。 「あー!!ちょっと休憩…」 涼は苛立っていた。 「涼。夜になる前に帰らないと…俺、彼女と約束あるし」 一真が胡坐を 組みながら言った。 「あ、今日だっけ?」 「あぁ」 今日で一真は彼女と 1年を迎えるのだ。 「それなら早く帰るか…」 涼が重い腰を上げた時だった。 遠くから何かが近付いて来た。
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