黄色い線

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辺りを見回しても、誰もいない。 座っていたベンチに、そっと缶コーヒーを置く。 (大丈夫。誰もいないんだ。自分さえ気をつければ、なんてことはない) 言い聞かせて、俺はゆっくり黄色い線に近づいて、そして、初めて意図的にそれを越えた。
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