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「…え、もしかして2人は付き合って、る?」
「あ、うん。まぁ付き合ってるって言ってもバカみたいに一緒に遊んでるだけだけど」
くるみ先輩は嬉しそうに笑った。
私はトンカチで頭を殴られたみたいに全身に衝撃が走った。
「そ、そうなんだ。…凄くお似合いです。」
嫌だ…喋ってる言葉と心が一致しない…。
――今すぐ、ここから逃げたい!―――
「あ、私用事があるのでこれで失礼します。すみません。」
それだけ言って、私は一気に走った。
意味不明だった。
大嫌いだったはずの陸人先輩が付き合ってると聞いただけで心がこんなに痛い。
「は!?おい!」
背中で陸人の声がした。
――なんで??!なんでこんなに心臓バクバク言ってんの!?
これじゃまるで陸人先輩のこと好きみたいじゃない!
―――好き……?――
私は立ち止まった。
私、陸人先輩が好きになっちゃったの!??
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