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私は姫菜の話をした―――
「……え…。マ、ジで?」
正輝の表情が固くなった。
同時に私の中に嫌な予感が巡った。
「も…しかして、正輝…姫のことが好きなの…?」
一気に正輝の顔が赤くなる。
「うん…。ずっと…幼稚園の頃から好きだった。」
「そ…なんだ…。でも…私その想いは応援できないかも…」
「そう…だよ…な。俺もいい機会だし…そろそろ姫菜のこと諦めよっかな…」
正輝はそう言うと悲しそうに笑った。
私の心はキューって締め付けられた。
ごめんね正輝…応援できなくて…
それに、私の気持ちどうしよう…
失恋決定かぁ…
それ以降私達は何となく気まずくなってずーっと黙って歩いて帰った。
私と姫菜と正輝…3人の歯車がズレて行く気がした………
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