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「おっはょー」
私は元気よく今日に入って倫子、蜜柑、正輝に挨拶をした。
アレ?正輝…元気ない?
「正輝、どーかした?」
「え?なんでもねーよ?姫菜、はよ。」
「そう?ならいいんだけど…」
もう正輝の表情はもとに戻っていた。
気のせい…だったのかな?
「姫、今日部活決めだよ。」
席に着いた私に倫子が言った。
「そ、そうだった!うぁぁぁぁ…緊張するよぉ…」
私はすっかり忘れていて、倫子に言われた途端に恥ずかしくなった。
…ガラガラ
担任が入ってきて出席をとる。
私は時間割の黒板の一限目に書いてある『HR』と言う文字を見ながらボーッとしていた。
「…だ、ほんだ…―、本田!!」
「え!?あ!はい!」
「大丈夫か?めちゃくちゃボーッとしてたぞ?」
「だ、大丈夫でちゅ!」
急いで言い過ぎて舌がもつれてしまった。
クラス中から笑いが起こる。
もぉやだぁ…めちゃくちゃ恥ずかしいよぉ…
しかも、倫子に「姫…久しぶりに面白いよ」と言われ、爆笑までされてしまった。
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