初日

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「そ、それはあたし…料理が結構得意で、だから本当は料理部があったらいいなって思ってたんですけど、なくて…でもあたし運動オンチで運動するのは無理だなって、だから陸人先輩のいる陸上部の女マネになったんです。」 …言ってからハッとした。 "陸人先輩がいる"から女マネになったってくるみ先輩に言ってしまった。 「え…?も、しかして姫菜ちゃん陸人のこと…す…き?」 くるみ先輩は綺麗な大きい目をもっと大きくして言った。 「や、違います!ただ、前に走ってるとこ見て凄く綺麗に走るんだなぁって憧れちゃって…好きとは違います!」 私は身振り手振りまで付けてアワアワと言い訳をした。 すると。くるみ先輩は言った。 「やだ。そっか。ちょっとドキッとしちゃった。でも…私も思うな。陸人の走りは凄いって…。陸人って勉強もできるの…凄く。だから、私は陸人なら絶対宇宙飛行士になれるって思ってるし、私はそれを全力で応援するって決めてる。」
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