にじむ月

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ピピピ…ピピピ… バンッ! 目覚まし時計を止めてカレンダーで確認…。 「今日…陸人先輩と…月!」 今日の天気は快晴! 凄く楽しみだ! すぐに飛び起きて、昨日悩みに悩んで決めた服に着替える。 髪の毛もアイロンで巻いて、雑誌に載っていた通りに結んだ。 今日、両親は休日出勤でいない。 「よし!」 私はエプロンをつけてお菓子作りを始めた。 階段から落ちた時など陸人先輩には迷惑をかけてばかりだ。 だから、感謝の気持ちを込めてブラウニーを作る。 お菓子とかご飯とか作るのは両親が共働きだったせいもあって大得意だ。 「これでオッケー♪」 作ったお菓子を綺麗にラッピングした。 それを、冷蔵庫に入れて時間を確認。 ―…PM12:30 まだまだ時間はある! 父の書斎にあった"天体観測コレだけはチェック!"と言うためになる感じの本を引っ張り出してきて、お昼ご飯に余ったブラウニーを食べながら、その星の本で勉強をした。 勉強なんて嫌いなはずなのに、陸人先輩のことを想うと夢中になれた。 やっぱりこれって恋のパワーなのかな?
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