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ピピピピッ…ピピピピッ…
「うーん…あと5分…」
ピピピ…バシッ!
……――――バンッ
「ちょっと姫菜!!」
「ん…おかぁさん??
おはよぅー。」
「おはよぅー。じゃないわよ!!💢あんた今何時だと思ってんの!?」
「えぇー??」
私は意識もうろうの中で目覚まし時計の数字を見た。
「8じ…30ぷん…?」
…――アレ…?学校の始業時間って…9時…――
「ってえぇーっっっ!!?」
「ったくー!!!」
「イヤぁぁ!!入学初日から遅刻しちゃうー!!」
私はバタバタと準備もそこそこに家を出た。
「いってきまぁす!もうっ最悪だぁ!!!高校生活の一番最初なのに!!」
あ。自己紹介忘れてた!!
私は本田姫菜。今日から高校生。こんなドジでも料理だけは意外と(自分でもビックリだけど)得意なのです。
そんなごくごく平凡な私がこれから色々なことに巻き込まれていくことなんて、このときの私は知る由もなかった…。
☆★☆
やっと駅に着いた私は猛スピードでプラットホームまでのびる階段をかけ降りた…のは、良かったんだけど。
ズルッ 「えっっ!?はっ!?わゎ!!」
滑った。
昨日の雨と、まだ履き慣れないローファー(中学時代はスニーカーだった)のせいで。
一瞬目の前が真っ暗になった。
ドサッ―――…
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