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「姫!!」
小さい頃からの愛称で呼ばれ、声のする方を見てみると、幼稚園からの幼なじみの仁科正輝と水城倫子がいた。
「おはよぅー!!倫子と正輝も同じクラスだったんだぁ。よかったぁ」
私はホッとして言う。
友達と一緒のクラスって心強いもんね。
「お前、ちゃんとクラス表見なかったのかよ。」
と正輝が笑う。
「しかも、高校初日から遅刻寸前なんて姫らしいよね」
倫子が言った。
「だ、だって寝ぼうしたんだもん!昨日夜更かしし過ぎたぁ」
「今日が楽しみ過ぎたんだろ??」
正輝に図星なことを言われてしまった。
昨日は楽しみ過ぎて眠れなかったのだ。
「だってぇー」
「あはは!そー言うのも姫らしいね。」
やっぱり、幼なじみだけあって私のこと、倫子も正輝もお見通しだ。
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