-友達-

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授業中、 勉強と言うものは 頑張って覚えようとすると 返って覚えられない。 暇だから外を眺める。 今日は冬晴れ 真っ青なキャンパスに 一際太陽が自分の存在を確認しているように 堂々と構えている。 ふと視線を斜めに向けると 飛行機の形跡がうっすらと残っている。 「えー...ここはだなぁ」 チョークが奏でるリズムにのって 先生がしゃべりだす。 別に意識はしていないのだが 私は自分のノートの片隅に、 ゙恋愛゙ と書いた。 しばらくすると、 キーンコーンカーンコーン 終わりの合図が鳴った。 「あ。チャイム直ったんだ!!」 と言って花梨が私の所へ来る。 授業が終わって嬉しそうだ 「んーっ。疲れた、あの先生の授業ほんっとだるいんだよねー」 「わかるわかるっ。眠くなるよね」 と同意する。 途端に花梨がなにかを思い出したように言った。 「あってか、穂夏もあのサイトやってたんだ!!」 「えっ。なんで知ってるの?てか花梨もやってるの!?!?」 すると花梨は自慢気に 「そりゃあ、結構前からやってたよ。んでね、昨日花梨みっけたんだ!!だからリンク送っといたから承認よろしくー。」 「うん。了解っ」 とはいったものの いまいち理解できなかった私は 学校が終わった後 家に帰って とりあえず携帯を見ることに決めた。 _
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