最初に言っておきたい事

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   やあ!    どうやら、僕の物語に興味をもってくれたようだね。  僕にとっては、実に喜ばしい事だ。心からお礼を言うよ。  ありがとう。  その……なんだ。  自分の身に起きた出来事を誰かに話すのは心苦しいんだけど、やっぱり楽になる。  よく言うよね。溜まってるモノは吐き出してしまえって。  言わない?  ゴメンゴメン。  タマタマからは、正直に吐き出さないとヤバイけどね。  ゴメンゴメン。  これから、読んでもらうのは僕の身に起きた出来事で、ほんの一ヶ月位前の起こり事だ。  正直、あの時はかなりパニクってたし、まともじゃなかったし。  とにかく、冷静じゃなかった。  だって、そうだろう?  君らだったら、どうする?  もしも、自分がスーパーヒーローになっちまったら。  なりたい、とかさ。  なるんだ、とかさ。  なってやるじゃない。  なっちまうんだ。  成り行きで。  少し、頭を巡らせて考えてみてほしい。  ヒーローなんてのは、交通事故と一緒で、実際なっちまうと非常に大変なものなんだ。  そりゃあ、期待と興奮はあったさ。  NewOpenのラーメン屋に入る時と同じにドキドキする。  けれどね。  もし、君が真夏日のうだる暑さの中、汗を2㍑程度流して、コミケで新作本やソフトを山程手に入れて、トイレにも行かず、まっすぐ帰り、地元の駅に着いた途端に、『君はヒーローだから。今からコイツを捕まえてくれ。ああ、その荷物はそこに破棄しといてね』と、言われたら?  AKB48の講演直前に同じ事を言われたら?  ヒーローなんて、だいたいそんなものだよ。  理不尽だし、不自由だし、自己犠牲だし。  まあ、僕はなっちまった。  その、スーパーヒーローってやつに。  で、これは僕の物語なわけだが……
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