Ⅰ:出会い 1:それは突然に・・・

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まさか、俺が寝ている間に母親が来たのか? いや、それはない。 今日はパートで忙しはずだ。 というか、来る前には必ず電話がある。 それなりに実家は遠いんだから。 じゃあ、元カノか? それも無い。 彼女は合鍵を持ってないし、この部屋に入るすべがない。 いや、そもそも聞き覚えのない声だ! 俺が知らない人物が、今、俺の部屋に居る! しかも、俺の寝ているすぐ傍に。 そう確信した俺は…… 恐る恐る、布団から顔を出し、先ほど携帯電話を置いた方向を見た。 物音を立てないように、そっと。
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