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土方の予想通り、少女は勝った。
蹴られた手を押さえて呻き声をあげている男と蹴飛ばされて気を失っている二人の男など気にせず。
少女は後ろにいる甘味処の娘さんに振り返った。
「………貴女大丈夫…?」
無機質な声で少女が問うと、あまりの光景に呆然としていた娘さんは慌てて返答した。
「あ、はい!!
ありがとうございました…!!」
少女は娘さんの返答に"そう"と返すと。
小さく何かを囁くと娘さんの頭を少し撫で、何事もなかったかのように去っていった。
「………あ。
土方さん、あの人追わなくていいんですか?」
「追うに決まってんだろ!!」
沖田の問いかけに土方はそう返すと、急いで少女のあとを追った。
少女が歩いていることもあって、土方たちは直ぐに追い付いたが。
「おい待て!!」
土方がそう声をあげると少女は振り向き、少し首を傾げながら呟くように言った。
「………なにか用…?」
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