第一章:壬生浪士組   《入隊》

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土方の言っていた、何なのかわからない代物なんじゃないかと予想する。 見てみたいと思っていた希道は、ふと重要なことを思い出した。 ─天井裏に気配があるということは監視されているということ。 勝手に盗み見たら、怪しいと判断されて此処から追い出されるんじゃないかな…? むむむ、と唸りながらその場で止まって考え込んだ。 結論、誰でもいいから信頼を得てからにしよう。 ─まあ、自分から信頼する気なんてさらさらないけど。 心の中でそう呟きながらとにかく見る見ないは置いておき、部屋(仮)に向かってまた歩き始めた。
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