第二章:初仕事

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沖田さんに連れてこられた広間には、近藤局長さんを筆頭に私と沖田さん、土方副長さんを除く全隊士さんたちがすでに揃っていた。 彼らの目の前には、昨日の夕餉と同じく質素なお膳が並べられている。 「希道さん連れてきましたよ」 沖田さんがにこやかに笑いながらそう告げれば、近藤局長さんも同じように笑った。 「おぉ、総司ありがとう。 希道君、おはよう」 近藤局長さんがそう言えばそれをかわぎりに他の人も"おはよう"と声をかけてくる。 それに表情を出さないように努めながら"おはよう"と会釈した。 「あとは土方さんだな」 「土方さん早く来ないかなぁー」 「あぁーっ 腹減った!!」 永倉さん、藤堂さん、原田さんの順にそう口にした。 どうやら土方副長さんがまだ来てないために、ご飯を目の前にお預けをさせられている。ということみたいで。 口には出していないけど、平隊士さんたちもまだかまだかと土方副長さんを待っている。 「仕方ありませんね。 近藤さん、土方くんには悪いですが先に食べていましょう。 このままでは隊務に支障を来してしまいますから」 それを見兼ねた山南副長さんがそう進言すると、近藤局長さんは"そうだな"と苦笑しながら返した。
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