第二章:初仕事

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そして近藤局長さんの"いただきます"という号令がかかれば、全隊士さんが復唱してからご飯にがっついた。 それからは昨日の夕餉よろしく、同じようにご飯の争奪戦をしていた。 ─騒がしいけれど楽しい食事ですね… まるでまだ研究所にいるかのようです。 「希道さん?」 「ふわぁいッ!? 」 研究所での思い出に浸っていると沖田さんが不思議そうな表情をしながら、顔を覗き込んできた。 あまりの驚きにそんな声をあげてしまえば、周りの視線が一気に集まり、私に突き刺さる。 ─あ、穴があったら即座に入りたいです…!! 心の中ではそんな風に叫びながらも、表情にはおくびにも出さず。 無表情で"何か用"とでも言いたげに沖田さんを見つめ返した。 そうすると沖田さんは何も悪くないのに、どこか言い繕うように答える。 「え、あ、なんだかボーッとしているようだったので…」 それに私が素っ気なく"そう" と返せばそこで交わす言葉は途切れて、広間に静寂が広がった。 しかし、それも少しの間で次の瞬間にはまた騒がしさを取り戻す。 ─別に気にかける必要性なんてないと思うんですけどねぇ…?
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