第二章:初仕事

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心の中でそう呟けば、中から蒼牙がそれを拾う。 《優…、それくらい女として察することはできないのか…?》 その言葉は呆れを含んでいるけれど、その意味合いがいまいちよくわからない。 ─女として、とはどういう意味ですか? 素直にそう訊ねれば、蒼牙は大きな溜め息を吐くだけで答えてくれなかった。 内心、それにムッとしながら食事を進めていると広間の障子がスッと開かれ、土方副長さんがやってきた。 「おっ、歳おはよう」 それに気づいた近藤局長さんが挨拶をすれば、他の隊士さんたちも同じように"おはようございます"と言った。 私はそれに合わせて小さく会釈をする。 あの子(希道)は多分、まだそれくらいしか信用していないはずだから。 「土方くん、また徹夜ですか。 そろそろ身体を休めなければいけませんよ」 微笑みながらも困ったように言う山南副長さんに、土方副長さんは罰の悪そうな顔をした。 図星、てことなんでしょうね。 そんな土方副長さんに沖田さんはにこにこと笑いかけた。
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