246人が本棚に入れています
本棚に追加
「山南さんに言われちゃったんですから、身体、休めなきゃいけませんね」
「だな、土方さんは働きすぎだ」
「たまには休んでも罰は当たらないと思うぜ」
「そうだぞ歳、今日は一日休んでくれ」
沖田さんの言葉に永倉さんや藤堂さんたちも同意し、トドメに近藤局長さんにまで言われてしまった土方副長さん。
渋々ながらもそれを了承したけれど、彼がそんなに容易く仕事をしないで身体を休める、なんて事はしないと思う。
だって、何処と無く博士に似ている気がするから。
土方副長さんと博士は似たようなタイプの人間なんでしょうね。なんて思いながら最後の一口を食べ終えた。
「あ、希道さん食べ終わったんですね。
じゃあ膳を片付けて巡察の準備しましょうか」
そんな私を横目で見ていたのか、沖田さんはそう言ってにこりと笑いながら立ち上がった。
それにコクりと頷き、お膳を手に持って沖田さんの背を追った。
何処へ向かっているんでしょう。と内心、首を傾げていると沖田さんが顔だけ此方に向けた。
「膳は勝手場に持っていって、当番の人たちに渡すんです」
その言葉に成る程。と頷いていると疑問が出てきた。
最初のコメントを投稿しよう!