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その言葉にコクりと頷いて京の町へと繰り出した。
町へと出てきた優は感嘆の息を吐き、辺りを見回していた。
それに気づいた沖田さんが疑問気に問いかけてくる。
「あれ、希道さん京は初めてなんですか?」
それにまたコクりと頷くと"じゃあ"と口を開いた。
「希道さんは何処から──」
そう言っている途中に沖田さんの目が鋭くなり、隊士たちに小声で指示を出した。
「浪士たちにつけられているようですね。
人気のないところへ行きますよ」
それに全員が小さく頷くと、何事もなかったように。
指示を出した通りに人気のないところへ向かい始めた。
流石一つの小隊を任されているだけはありますね。なんて思いながら目的の場所へ着くと、沖田さんは浪士たちに向かって声を張り上げた。
「いるのはわかっています!!
出てきなさい!!」
その言葉に答えるように、七人の浪士たちが姿を現した。
言われた(バレた)からといって姿を現すなんて、この時代の人は律儀なんでしょうか。
それともこの人たちがバカなだけなんですかね。
内心呆れながら、まるで傍観者のように見ていた。
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