第二章:初仕事

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「壬生浪士組の沖田総司とお見受けする」 「私が沖田総司だったらなんなんですか?」 浪士の言葉に沖田さんが肯定に近い言葉を返せば、彼らは一斉に抜刀し。 「仲間の仇じゃ、天誅じゃあああぁあ!!」 等と叫び、雄叫びを上げながら突っ込んできた。 二人の浪士が沖田さんに向かっていき、残りの五人か私たちに襲いかかってくる。 それに対応するために隊士たちも抜刀する。 ─実力も図れないなんて、バカ以外の何者でもありませんね。 そんな浪士たちに心の底から呆れながら、"腰に差してある刀"に手を回した。 そう、"腰に差してある刀"に。 そしてこの時になって漸く、私は重大なことに気づいた。 ─腰に刀を差していないことに。 .
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