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「初めまして、ルウ=メルトリスです。魔法の補助、回復系を得意としています。これから三年間、よろしくお願いします」
柔らかく微笑むルウは、おっとりとしていて清楚な印象だった。垂れ目がちな目を覆う大きな丸い眼鏡がよりそう思わせる。
短い薄桃色の髪の上の方に白いカチューシャが添えられており、長い桜色のエプロンドレスはふわりとしていてよく似合っている。
ゆったりと作られた服でも、膨らんだ胸の果実は誤魔化し切れていなかった。モーリスが普通サイズだったためか、より目立つ。アルディの手におさまりきるかも怪しい。
ルウはアルディの視線には気付いていないようで、「お粗末さまでした」と言っても―リスの隣に戻った。
すると、ピョンと跳ねて褐色の肌の少女が前に出る。くるんと一回転し、両腕を広げたままお辞儀をした。纏った布の裾がふわんと揺れる。
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