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「雛…聞いて。」
それは
初雪が降った日
「何?」
お母さんは、
神妙な面持ちだった。
「今日ね、
離婚届け出して来たんだ。」
………え?
「……なん、で」
父親は
弟に対する理解が全くない人でした
「……昴を…」
弟のため、弟のため、
弟のため、弟のため、
「やめ…て…!
違うでしょ…お母さんは…っ!!」
お母さんは
「ただお金が欲しかった」
と、父と結婚した。
父親は
その時無職だった
「お金がないお父さんは…
もうポイなの!?」
「違う…違う…。
昴のため…昴のためよ。」
「…お母…さん?」
私はその時何も知らなかった
母の苦しみも
父の葛藤も
―……弟の事実も…
―……2014.1.8
小学6年生の冬……―
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