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『 …分かった』
真尋は微笑み
倉庫から出ていった
何で俺は…
(もう少し気の効いた事が
言えないんだ )
俺は急いで真尋の後を追った
…そこには
倉庫裏で泣いている
真尋が居た…
…今にも壊れそうな泣き顔
(俺の胸が
締めつけられる…)
声を押し殺し大粒の涙が
…真尋の顔を濡らす
真尋の側に駆け寄り
謝りたかった…
( …泣かせてごめん)
でも体が動かない…
こんな時ですら
俺の中の迷いが邪魔をする
(本当… 最低だ)
あの時… 真尋を振ってたら アイツを苦しめなくて
…良かったのか?
真尋を失いたくない
でも…
(ちゃんとしてあげれない)
俺のエゴ…
( …俺はただ弱いんだ)
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