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『俺が入学式の時
真尋先輩は二年生でした』
( …って事は今 太陽君は
二年生なんだ)
見えないな…
僕は何回も太陽を見ていた
太陽は僕の目線も気にしないで話しを続けた
『入学式の時真尋先輩を見て
友達になりたいと思ってて』
『えっ… 僕と?』
口にパンをほうばりながら
一瞬止まってしまった
『はい!!
…駄目ですか?』
太陽は僕を覗き込むように見た
『いや… 』
(こんな…
先輩らしく無い僕が?)
口の周りに付いたパンを
除けながら少し…
恥ずかしくなった
『いきなり言われて
迷惑ですよね…』
少し肩を落としたように
太陽は下を向いた
『いや… 嬉しいよ!』
僕は前に乗り出し
太陽を見つめた
『こんな僕だけど
宜しくね…』
初めての後輩でなんて
言っていいか分からないけど…
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