いきなりの模擬戦

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 このあと数分間ずっと喋り続けた柏崎さん。  なるほど分からん。  全く分からん。  つい最近までまともに学校行かずにニートしてる奴が質問する自体おこがましいって事か。  結局何がなんだか分からなかった。  今後こういった謎の技術に関しての質問は控えるようにしようと思う。 「と言うことになります」 「すげいなナス」  俺は適当な相槌を返した。 「では、早速始めましょう――スパルタクス、セットアップ!」 『イエス、マスター』  柏崎さんの胸元が赤く光だし、一瞬の閃光と共にその姿を変えた。  足のつま先から頭の天辺まですべてを覆う赤い装甲。  背中から数センチ程離れた位置にある翼のようなブースター。  そして右手に握られているのは物騒な事に巨大な銃もといライフル。  そして腰には鞘に収まった両刃の剣が下げられていた。 「どうしました福山さん、貴方も早くセットアップしてください」 「あ、はいはい」  驚く光景に一瞬怯んでしまった。  一瞬で変身できるんだ。
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