いきなりの模擬戦

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 アニメみたいな裸体シーンを期待していた自分が心底アホな人間だと実感した。  とりあえず俺も見様見真似でやってみる。 「変・身! ッハ!」  見様見真似と言っても俺が真似をするのは、子供の頃みていた戦隊ヒーローの真似だ。  記憶を頼りにストラトスを天に掲げる。 「イエス、マスター」  反応するんかい!  反射的突っ込みを入れてしまった。  光は俺の体を包み込み、柏崎さん同様に一瞬で姿を変えた。 「うおおおおおおおおお! すげええええええええええ!」  俺がロボットになっとるばい!  視界がなんかそれっぽくって、敵をロックオンする円がせわしなく動き回っている。  そしていつの間にか俺の右手にはやたらゴツゴツしているライフル? が握られていた。  柏崎さんの持っているライフルよりも遥かに大きなライフルだ。 「白い装甲に遠距離式のビームライフル、それとブースターが膝、腰、背中、翼、多分足の裏にもありますね――スピードタイプの遠距離型と言った所でしょうか、ブースターが複数あるので凄まじく早いと思います」 「スピードタイプ? 遠距離型?」 「この手の事は直ぐに覚えますよ、では私について来てください」  一瞬で陸地から離れて空中へ飛び立つ柏崎さん。 「え、飛べるの?」 「ブースターも体の一部です、飛び立とうとすれば飛べますよ」 「そうスか」  なんなら行こうぜあの空に! 「いこうぜストラトス!」
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