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「福山優斗君だったかな? 私は第一訓練兵育成教官のノア・ゴンザレスだ、以後宜しく頼む」
ゴ、ゴンザレス……だと?
なんだよそれ、超カッケェ(笑)
俺は半笑いしながらゴンザレス教官? と、握手する。
ゴンザレスさんもスーパースマイルで俺と握手をかわす。
「よ、よろしくお願いします」
人と接するのは割と得意だ。ニートながらもネトゲーとかのチャットやらでいろいろ絡んでるからな。
しかし恐縮してしまうのは事実だ。
そんでなんだっけゴンザレスさんの立ち位置。
なんちゃらかんちゃらの教官だっけ? どうでもいいや。
このオッサンはゴンザレスさんなんだ。
他のなんでもないゴンザレスさんなんだ。
「私が貴方の担当責任者になる柏崎優奈です、今後長いお付き合いになると思いますのでよろしくお願いします」
ゴンザレスさんとは別に丁寧に軽くお辞儀をする女性――柏崎さん。
柏崎さんが俺にいろいろとODの事とかを教えてくれたり、ある程度の説明をしてくれたのだ。
「はい! よろしくお願いします」
俺は妙に声を張り上げてしまった。
物凄く知的で、綺麗で、眼鏡で、黒髪の柏崎さんはもう俺の嫁確定だわ。
うん。
しかも俺の担当責任者らしいですよ、柏崎さんは。
18年間生きてきた中で一番ハッピーかもしれない。これだけは承諾にハンコを押したお母様に感謝する。
ありがとうお母さん。
「では、後は任せたぞ柏崎君」
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