OD“オーバードライブ”起動

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「はい」  ゴンザレスさんは俺に一度笑顔で軽く手を振った後部屋を出た。  ありがとうゴンザレスさん。  これで僕は晴れて童て……いかんいかん何を考えているんだ俺は? 馬鹿か?   ここは超クールでイケメンでなんでもできる優秀な執事みたいな感じでいこう。  紳士的に。 「では早速ですが福山さん」 「はい」  いつもより声音を低くする。  今まで言ってきた「はい」の中で一番ダンディズムが溢れている。  もはやダンディズムのバーゲンセールだ。  ギャルゲーだったらもう付き合って、エロゲーだったら即エッチだぜ。 「これから模擬戦を行います」  柏崎さんは細眉一つ動かさずに無表情で応えた。 「………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………ん?」  拍子抜けてしまった。  えーと、良く分からなかったんだが。
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