嫌よ嫌よも好きのうち

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殴られていた。 その少年は殴られていた。 人気の無い校舎裏。 少年と同年代らしき数人の人影に。 彼等に特に理由というものは存在しなかった。 只、苛ついた。 それだけ。 今も尚、暴行を受け続けているその少年。 迷惑極まりない。 何時になったら終わるのだろうか。 少年にはこの時間が永遠のように感じられた。 彼を取り囲む数人の人影。 飽きたのだろうか、 満足したのだろうか、 一言二言言葉を交わし、身を翻し何処かへ去っていった。 .
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