よつのは

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幸せって、なんだろう なんて、詩人ぶって口に出すのは少し恥ずかしくてためらわれる。 でも、本当に、なんなのだろう。 幼いころ、まだものをよく知らないころなら、青い鳥が幸せを運んでくれるって、何の疑いもなく信じられた。 そう、四葉のクローバーなんていうのもあったっけ。 「もうここにはないんじゃないの」 「そうやってすぐ諦めるから見つからないのよ。一つ一つ調べる」 「はいはい・・・・・・」 僕たちは暇さえあれば夢中になって探した。 「あーあ、おなか空いたなぁ」 「む。そんなことで幸せを逃してもいいの?」 文句こそ言うものの、やめようとは考えもつかなかった。 「ねぇ、もう暗くなってきたよ?」 「わかってる。嫌なら一人で帰れば・・・・・・・・・・・・・・・・・・あっ」 「えっ、まさか・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 今になって思えば、四葉のクローバーなんて、探す場所を選べば、いやというほど手に入る。 「うわあ、やったね、すごいよ!」 「うん。やっと、見つけた」 そんな、ちっぽけな幸せ。 「これで僕たち・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「これで私たち・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 だけど、あのころの僕らにとっては、 「「幸せになれる」」 そう信じるに足るものだった。
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