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突然の別れに納得出来ない薫は、何故なのか理由を聞いた。
すると彼は、昨日まで温かい眼差しを向けてくれていた瞳と同じ瞳とは思えないくらいとても冷たい眼差しを薫に向けたまま、「は?わかってんだろ?この浮気女!!」と言い放ったのだ。
身に覚えがない薫はただ目を見開く他なかった。
彼女は彼と付き合い初めてから、他の異性に好意を抱いたことはないし、そういう素振りも見せたことはなかったはずだ。
何より、今までそういった類いの話で喧嘩になったことなど1度もないほど薫は彼にたいして一途であった。
思考停止してしまっている頭を何とか動かし、薫はやっとの思いで口を開き、言葉を紡いだ。
薫「私…そんなことしてない!何があったか知らないけど、誤解だよ!」
すると彼は、さらにキツイ視線を薫に向けながら薫にとどめをさした。
彼「しらばっくれるとか…さらに幻滅なんだけど。お前がマジでそういう奴だとは思わなかった。[紗千子]の言う通りだな。あとさ、[紗千子]へのいじめとかさ、やめてやってくんない?お前人間としてどうかと思うし。もう二度と顔もみたくないし連絡してくんな。」
そう言うと、彼は薫の前から姿を消した。
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