動物喫茶 ※

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「えーっと…多分ここだよね」 上京して一週間。 俺は浪人生としてゼミに通うことになった。 田舎にはないおっきなビルに立ち尽くす。 地図を見る限りここのビルなんだけど… 「なんか雰囲気違うような… まあ間違ってたら謝ればいいし…」 俺は扉を開けた。 『いらっしゃいませ』 「!?!?!?」 開けた瞬間、穏やかな声と同時にたくさんの変なものを装着した男共が立っていた。 「初めてのお客様でいらっしゃいますね?」 「え!?客って… いや、違います、間違いで…」 「恥ずかしがらなくてもいいんですよ。 誰でも皆さんそうですから…」 「はあ!?」 服装はタキシードなのに、なぜかネコの耳としっぽをつけた男が艶やかに笑う。 なんか…気持ち悪! 「御指名は誰にします?」 「御指名なんてしません! 帰ります!」 「ちょっと待って…」 「っ!?!?」 帰ろうとしたら、男が肩を掴んで引き寄せて、耳に息を吹きかけてきた。 「なっ、なにしてんだ…!」 「ふふ...貴方様は相当なツンデレみたいですね」 「は…?つ、ツン…? (なんのこと…?)」      
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