終わりなき友情(!)

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『さあ、始まりだ』 そう告げられてから約5分が経った。 「…皆、聞いてほしいことがある」 薮くんが口を開いた。 「俺は、JUMPが好きだ。 殺すことなんてできない… 皆はどう?」 「俺だってそんなこと出来ないよ!」 「俺も…!」 裕翔くんと大ちゃんが泣きそうになりながら言った。 皆も辛そうに頷いている。 「…だからさ、この際皆で死なないか?」 薮くんは笑った。 けど顔がひきつっている。 「なんか聞いた話だと時間切れで爆破したケースってほとんどないみたいだし。 今こそ、俺たちの本当の強さを見せつけるべきだと思う」 皆最初は戸惑っていたけど、やはりメンバーは殺したくない。 俺たちは全員で死ぬことに決めた。 「いいか。 小屋を出たら全員別のルートを歩くんだ。 考えたくないけど…メンバーと会ったら気持ちが揺らいでしまう可能性があるから。 そして制限時間に目的地に着くようにひたすら歩く」 「よっしゃ、なんか勇気わいてきた!」 「光切り替え早いもんな~」 「伊野尾くんだってそうじゃん!」 「龍太郎、一言余計~」 「一人で大丈夫かな…」 「圭人は小屋出てすぐ泣くんじゃねえの(笑)」 「そういう雄也だって一人じゃ怖いくせに~」 「知念は大丈夫そうだな!」 薮くんの作戦のお陰で皆にもようやく笑顔が戻ってきた。 「山ちゃん」 「ん?」 「山ちゃんさっきから話さないね?」 「そんなことねぇよ。 ただ色々考えてただけ」 「そっか!そうだよね!」 裕翔くんに笑顔を向け、出発の準備をした。 「それじゃ、またあとで」      
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