僕が君で君が僕で (!)

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『鏡の中の魂とは、惜しくもこの世の中に現れることのできなかった魂です。 そのため鏡の中の魂は世の中に人間として現れたいという想いが強いのです。 魂は、自分のなりたい人間になりすましこの世に現れます。 魂は鏡なので、その人間と全て反対の行動をとります。 しかし外見や性格はその人間と全く同じなので、周りの人間がその人間と鏡の魂を区別することは難しいでしょう。 その魂をこの世の中から消す方法はただ一つ。 その魂を普通の人間と同じように殺せばいいのです。 そうすれば人間になりすました魂は目の前から消え、また鏡の中に戻っていきます。 しかし、万が一その人間本人を殺してしまった場合 その人間は魂の代わりに鏡の中に入れられてしまいます。 さらに生き残った魂は、その身体でいる必要がくなるので、その身体を捨てます。 すると、どうなるでしょう。 魂がなくなった人間の身体は消えることになり、事実上その人間は最初からいないことになってしまいます。 なので、魂を消す際には充分注意しましょう。』  
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