兵士のお仕事

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「エミルちゃんも晴斗君と同じ考えなら隊長に言ってね?」 「う、うん」 ずっと黙って私と晴斗君の話しを聞いていたエミルちゃんも同じ考えなのかな? 「ねぇ、レイミちゃん。あれどうやったの?」 山賊を倒した銃の事を言ってるのかな? 「聞いてもエミルちゃんには使えないよ?あれは、一つの属性の魔力で二つの性質を創り、圧縮する属性の魔力を使うから」 アンジェラさんにも聞かれて説明したが暴発した魔力を撃ち出すなんて普通無理だって言われた。 「そうなんだ。私には絶対無理だね」 落ち込むエミルちゃん。彼女は人を殺した事は何も聞かない。 「エミル!お前は平気なのかよ!?人を殺す事!?」 晴斗君がエミルちゃんに声を荒げて聞く。 「平気じゃないよ……。けど、兵士だから覚悟はしてるよ」 エミルちゃんの瞳を見ると確かに伝わる。 命を奪う覚悟と奪われる覚悟が。 「狂ってるよ!お前ら!!」 晴斗君はそう言い残して走って行った。 隊長なら上手く彼を説得したのだろうか……。 私はリーダー失格だね。 空がオレンジ色に染まる頃私達は街に着いた。
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