兵士のお仕事

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「有り得ない。」 「宗谷隊長の部下だからですか?」 「ああ。」 レイミは純粋に力を求めてる。 人を殺める事を迷うとは思えない。 「宗谷隊長にとって部下とはなんですか?」 そう言われルナ達が脳裏に浮かぶ。 「私の一部だ。」 ルナ達なくして私は成り立たない。 「なら…私達は?」 「特に思い入れがない。」 「宗谷隊長らしいですね。」 怒ると思ったのだが涼子は笑っている。 「私も頑張ります。宗谷隊長の部下になれるように。」 「期待せずに待っている。」 「そこは期待して下さい。」 私は一枚の封筒を涼子に渡した。 「これは?」 涼子は封筒の中に入っている紙を取り出した。 「…一番隊への転属てなんですか?」 涼子の顔が曇る。 「決めるのはお前だが昴から頼まれてな。」 今度は驚きの表情を見せる。 「昴はお前の事をえらく気に入ってな。一番隊へ来てくれるならすぐに部下として登録するそうだ。」 「ちょっと待って下さい!私は天空院隊長と面識がありませんよ?!」 昴はどこかでみたのだろう。 エミルとの対決の前に涼子を転属させてくれと言ったら「彼女ならいつでも歓迎する」と言ってたしな。 「せっかくの誘いだ。帰ったら昴と一度話しをしてみろ。」 「ですが!今しがた頑張りますて言ったのにこんな話し受けれませんよ!」 別に気にする必要はないんだが。 「片倉 涼子。気にせず話しだけでも聞いてみろ。」 「…わかりました。」 そこまで話すと私は先に駅に向かった。
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